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  • 2016.11.03 Thursday
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「東京マリーゴールド」で、恋愛偏差値をはかる

 「東京マリーゴールド」
 を観た。
 以前から気になっていた映画だった。
 原作は林真理子の「一年ののち」
 監督:市川準 主演:田中麗奈
 結構前の映画。作品としてはB級かもしれない。

 しかし、林真理子の原作の力もあって、この作品は深い。
 はっきりいって、この映画をどう解釈するか、理解するかでその人の恋愛偏差値が図れると思う。 
 もっといえば、これを理解している男性は、女心を深く理解しているし、これを理解する女性は、きっと辛い恋愛を経験したことがある。
 おそらく、ふつうに相思相愛になって、幸せな恋愛をしてきた人たちには全くもって理解できない世界だろう。
 それはそれでもちろん幸せ。
 ただ、ここであえて恋愛偏差値としているのは「恋愛の美しい部分も、醜い部分も知っている人」を高偏差値としている。
 ふつうに幸せな恋愛をしている人は、幸せ値が高いのであって、恋愛偏差値とは関係ない。また、そんな人は恋愛偏差値など高める必要ないので、そのパートナーと幸せを築けばよい。
 あえて、恋愛の醜い部分など知らない方がいい。
 ただし、恋愛の醜い部分も知った方が、より深く人間を知ることが出来るとは思うけど。

 「東京マリーゴールド」
 ストーリーは、主人公のエリカが、商社マンのエリートであるタムラと合コンで知り合うことから始まる。
 タムラに惹かれていくエリコ。
 しかし、タムラには海外に留学中の彼女がいた。
 彼女は一年後には帰国するという。
 「一年間だけでいいの。だから私と付き合って」
 こうして、彼女が帰ってくるまでの期間限定の恋が始まる・・・。

 もう、これだけでも切ないけど、ラストはあっと驚かされる。
 そして、普通物語のどんでんがえしって「ありえねぇよ」って感じが多いのだけれど、この物語のどんでんがえしは「リアル」だ。
 そこに、女心の本質がある。
 ここを理解できるかどうかが、恋愛偏差値をはかる決め手となる。
 興味ある人は「東京マリーゴールド」をレンタルショップで借りてみたほしい。
 そして、ラストでなぜエリコが笑顔で走り去ったか、その理由を考えるのだ。
 以下には、模範解答を示します。
 映画のネタバレもあります。
 自分の恋愛偏差値をはかりたい方は、映画を観た後、以下の文章を読みましょう。



 〜模範解答編〜

 ますはストーリーのその後を追いたいと思う。

 「一年間だけ付き合う」
 「彼女が帰ってきたら、別れる」
 条件付のエリコのタムラとの付き合いが始まる。
 はじめのうちはウキウキ気分で付き合うエリコ。
 しかし、約束の一年が近づくにつれ、エリコは不安と焦燥感に押しつぶされそうになる。悲壮感さえ漂わせるエリコ。
 ついにエリコは、苦しい胸のうちをタムラに打ち明ける。
 エリコ「もうすぐ、期限の一年だね・・・。私、苦しいの。不安で不安で、何も手につかないの」
 タムラ「・・・まるで、脅しだね」
 悲しそうに見つめるエリコ。
 タムラ「そんな目で見るなよ」
 エリコ「・・・私ね。今まで4人の人と付き合ったことがあるの。でも、長い人で半年くらい。だから、一年って言うのは、私にとって最長記録なの」
 タムラ「悪かったと思ってるよ。・・・こんなことなら、もっと早く・・・」
 エリコ「もういや! ねぇ、彼女と別れてよ! ねぇ!」

 最後の夜、タムラはエリコの部屋へ向かう。奇しくもその日はエリコの誕生日だった。
 しかし、部屋は真っ暗。
 「今までありがとう。いろいろ困らせてごめんね。彼女と幸せに」
 そう書かれた紙が、おいてあった。
 泣き崩れるタムラ。

 それからしばらくして、エリコは偶然タムラの彼女をバスの中で見かけることになる。
 彼女の友達「わ〜! 久しぶり〜。元気?」
 彼女「うん、元気だよ」
 彼女の友達「アメリカに行ってたんだよね」
 彼女「うん、2年前に結婚したの。今、妊娠8ケ月」
 彼女の友達「ねぇ、タムラくんはどうしたの?
 彼女「タムラくん? ううん、全然会ってない」
 そしてバスには、彼女の旦那も乗っていた。
 偶然同じバス停で降りるエリコ。
 彼女と旦那が仲良く歩いていく姿を、じっと見つめるエリコ。
 不意に、笑顔を取り戻し、元気に走り去っていく。

 さて、ここで問題です。
 なぜ、エリコは笑顔を取り戻したのでしょうか?

 これは、映画ではわざとぼかしている。
 だから、結構意見が分かれる感想がレビューにも寄せられていた。
 なかでも「これから、この二人(タムラとエリコ)はヨリを戻すのかね」
 なんてのが多かった。
 エリコの笑顔を「これでタムラは私のものだ」という笑顔と解釈したのだろう。
 この解釈。
 恋愛初心者です(笑)
 もし、彼女のセリフが「私、タムラくんからフラれたの」というものだったら、エリコは喜んでタムラのもとへ舞い戻ったことだろう。
 しかし、今回の場合において、タムラのもとに戻ることは考え難い。
 なぜなら、このときのエリコの笑顔は、いままでさんざん苦しめられたタムラへの慕情からの解放感からくる笑顔だからだ。
 簡単に言えば「恋に冷めた」のである。
 
 これをいくら言っても、理解しない人はいる。
 「どうして? だってエリコはタムラが好きだったんでしょ? もう、タムラに彼女はいないのだから、堂々とタムラと付き合えば良いじゃない」
 うむ。論は通っている。
 でも、女心はそう単純じゃない。
 先にも書いたが「タムラが彼女を振った」のであれば、エリコはタムラの元へ笑顔で駆けつけるだろう。
 しかし、この場合において、タムラは本命の女に、相手にもされていないのである。
 (詳しく書くと、確かにむかしタムラとその彼女は付き合っていた。しかし「2年前に結婚した」という言葉から分かるように、その後はまったく相手にされてなかった。つまり、タムラの「彼女がいる」発言はウソだったのである)
 
 原作に面白い表現がある。
 「恋人の不道徳な行いを耳にするよりも、モテないと聞いたほうがずっと腹が立つというものだ」
 実に見事に女心を言い当てている。
 女性にとって恋人の「浮気」は許せない。でも、恋人がモテないというのは、もっと腹立たしいというのだ。
 「私の彼、浮気しないの」
 なんてノロケて
 「ああ、アンタの彼じゃ他の女なんて寄ってこないよ」
 っていわれたら、むかつくでしょ(笑)
 「もう、私の彼モテるから色んな女が言い寄ってきて困るの!」
 なんて言葉をきいたら「ノロケかい!」って思うでしょ?
 「私の彼、浮気しないの」より「私の彼、モテて困るの」のほうが、女性にとっては羨ましいわけです。(もちろん、モテて浮気するのはもってのほかですけどね。でも、その場合でもほんとうに男性が魅力的な場合、女性って許してしまうものです)
 そう、この場合タムラは、本命の恋人から相手にもされなかった惨めな男性だったわけです。そんな男に、女は魅力を感じません。
 冷めます。

 たとえば、同じ浮気をしたにしても
 「浮気相手を振って、お前の元に戻ってきた」っていうんなら、まだ修復の可能性はあるかもしれません(でも、浮気はダメよ)
 しかし「浮気相手に振られたから、お前の元に戻ってきた」っていうのは、まず女のほうが冷めます。
 女性って、そういうものなんです。
 なんせ、女性の本能には「優秀な遺伝子を残す」っていうのがインプットされてますからね。 他の異性から相手にされないような人に、魅力は感じないわけです。
 やはり、誰からみても魅力的で、すごくモテて、でも「おれ、お前のこと好きだから浮気しないよ」っていう男性が、これはもう抜群に女性にとっては理想なわけです。
 「女性にモテないから、浮気しない」というのと「女性にモテるけれど、浮気しない」っていうのは、結論的にはどっちとも浮気しないから同じように感じるけど、はっきり言って女性にとっては全く別物です(女性のみなさま、同感でしょ?)
 さらに、面白い事実がありまして
 「女性にモテるけれど、浮気しない」「女性にモテないから、浮気しない」「女性にモテるから、浮気しちゃう」という、3つのケースの場合、どれが一番女性にとって魅力的だと思います?
 女性が、男性の一番許せない行為のダントツ1位は「浮気」です。 だったら、この3つのケースの魅力的な男性の順位は
 1位「女性にモテるけれど、浮気しない」
 2位「女性にモテないから、浮気しない」
 3位「女性にモテるから、浮気しちゃう」
 となるはずです。
 でも、実際はそうなりません。
 1位「女性にモテるけれど、浮気しない」
 2位「女性にモテるから、浮気しちゃう」
 3位「女性にモテないから、浮気しない」
 となるわけです。
 なんと、モテない人は浮気しないのに、モテて浮気しちゃう人に負けてしまうわけです。(でも、浮気はダメですからね)
 もちろん、ある程度の歳をとり、恋愛の酸いも甘いも味わってきた人の中には、恋愛に疲れてしまって「私、モテなくて浮気しない男性がいい」なんていう女性も多々存在します。(20代後半から急激に多くなる)
 でも、そういう女性って、たいていその彼より魅力的な男性が現われたら心惹かれてしまうものなんです。
 そう、女性が男性に求めているのは「誠実」ではありません「異性としての魅力」です。 もし、あなたに本当に好きな女性が出来たとしましょう。
 そのとき、彼女を振り向かせるには「誠実さ」よりも「異性としての魅力」を磨いた方が断然有利です。
 その後、無事彼女と付き合うことになったとしましょう。
 さて? どうやって彼女をつなぎとめますか?
 ここでこそ「誠実」?
 いいえ、ここでも「異性としての魅力」を磨いた方が、女性はその男性から離れることはありません。
 もちろん、誠実は大前提としてあるのですが、「異性としての魅力」がつよければ、少々誠実が不足してても(ほんとに少々ですよ)女性はついてくるものです。
 逆に、どんなに「誠実」でいても「異性としての魅力」が不足していれば、その女性の前にあなたより魅力的な男性が現われて、本気でその女性を口説いた場合(相手の男性が格段に魅力的な場合は、たとえ遊びで口説いても)奪われる可能性大です。(もちろん、これは一般論ですから、すべての女性がそうとは言いませんが)

 「男性の浮気は体の浮気、女性の浮気は心の浮気」
 という言葉があります。
 つまり、男性の浮気というのは、体目当てであって、そこに「真剣な愛」というのは存在しないというのです。だから、男性は浮気しても本命の彼女の元に返ってくる可能性が高いです。
 しかし、女性の浮気は心の浮気。これは「女性は浮気をするときは、もはや本気であることが多い」という意味であり、女性の浮気は性質が悪く、浮気ですまないでそのまま本気になってしまうケースが多いんです。
 
 「もし、あなたがあと100回しかセックスできないとしたら誰としたい?」 
 という質問を男女にぶつけたとしましょう。
 男性は複数の女性の名前を挙げるか、ひどいときには100回全部違う女性と言う人もいます。
 しかし、女性は「愛する人と100回したい」という答えが大半です。
 女性は、基本的に複数の異性との交際を望んではいないのです。
 ひとりの、本当に愛する男性と長く付き合いたいと望んでいるのです。
 
 男性が浮気した場合、それは男性自身の問題であり、付き合っている女性には問題がない場合が多いです。
 男性というのは、たとえパートナーに満足していても、浮気する人は浮気します。
 しかし、女性が浮気した場合、これはパートナーに問題がある場合が多いです。
 つまり、男性側に問題があるのです。
 今のパートナーに何らかの不満があるから、浮気をする場合が多いのです。
 
 さらに、男性と女性では浮気において徹底的違いがあります。
 男性は、今のパートナーより劣る女性であっても、浮気をすることが可能です。それは、本気になることがないからです。ただ単に、種をばら撒きたいという本能で浮気をするだけです(もちろん、誰でも良いというわけではないでしょうが)
 しかし、女性の場合、今のパートナーより劣る男性と浮気することは稀です。
 女性が浮気するのは、大抵その相手が今のパートナーより優れている場合が多いのです。
 前にも書いたように、女性には「優秀な遺伝子を残す」という本能があります。
 だから「わざわざ今のパートナーより劣った遺伝子を求めるようなことはしない」わけです。 
 つまり、女性が浮気する場合は「その浮気相手が今のパートナーより優秀である」と認識した場合が多いわけで、これはもう、本気なわけですよ。
 だから、たちが悪い。
 浮気が浮気で終わらない。
 大抵、女性が浮気した場合は、もとのパートナーの元には戻りません。(子どもなどがいた場合は、また違うのでしょうが、それでも夫婦間は冷め切ったものになります)
 元に戻る場合は「しまった。もとのパートナーの方が優秀だった!」と気付いたときのみです。

 ちなみに、私も長年付き合っていた彼女にフラれたことがあります。
 私はその相手に見当をつけていて「どう考えても、俺の方が上だ」と言う自信があったので追いませんでした。
 案の定、彼女は「あなたの方が良かった」と相手を振って戻ってきました。そのときには私には新しい彼女がいたから、受け入れませんでしたけど。
 フラれて悲しんでいる男性諸君。
 フラれるのは99%あなた自身の責任です。 
 もし、それが女性の勘違いだったなら、女性はあなたの元に戻ってきます。
 だから、へんに深追いしたりせず、自分の魅力をアップするのに専念しましょう。
 そうすれば、彼女も戻ってくるかもしれませんし、戻ってこなくても、もっと素敵な女性から言い寄られるはずです。
 変にストーカーとかになるより、そっちの方が数百倍幸せな人生です。

 以上、坂口専務の恋愛講座でした(笑)
 役に立ちました?
 

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  • 2016.11.03 Thursday
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コメント
うわ〜、凄いですね。
おもいっきりためになりました。ホントですよ(笑

しかし・・・、何があったんですか?(ぉ
  • 養殖たにし
  • 2007/10/03 10:56 PM
 いえ^^;
 な〜んもないんですが(笑)
 「東京マリーゴールド」という映画に思いっきり触発されました。
 昔の、恋してた時代を思い出したら、堰を切ったように想いがあふれてきました。
 ここに書いてある文章は、すべて過去の遺産です(笑)
  • 坂口
  • 2007/10/04 11:24 AM
この映画,好きなので何となくコメント残してみます。
実のところ,「恋に冷めた」という表現にちょっと違和感を感じたんです。というのも,この映画,ひいては市川準作品全般では,恋愛描写は目的でなく手段として用いられているとしか思えないからなのでして。この作品でも,主人公の恋愛問題に関する決着はラストよりむしろ直前の「大丈夫,積もるような雪じゃないから」の一言で既に解消されているように思うのです。ラストはというと,それよりかは非日常からの解放,そして日常への回帰を示唆しているような気がします。市川準のデビュー作『BU・SU』(原作吉本ばなな)で,人間関係に問題から上京してきた少女が,人間の意外な一面を垣間見ることで悟る「東京って面白いよ,色んな人が居て」という一言と,本作のラストはよく似ているように思えます(どちらも原作は未読で,映画だけの印象でいえばこれら二作のプロット,もしくはシンボルは驚くほど似ている)
だから,本作のラストは恋愛感情というより,市川作品に共通して現れる,群から外れたひと(非日常のひと),の非日常,からのおそらくは劇中初めての共感による回帰,として観るべきではないかと思うのです。
うまくまとめられませんが,好きな映画なんで自分の考えをダラダラと書いてしまいました。まあ,私は恋愛未経験の身なもので的外れな部分が多いとは思います....

あと,監督の市川準は,岩井俊二とかと負けず劣らず評価されてた人なので,きっとB級扱いはされていないと思います,きっと....
  • psychedelia
  • 2015/02/02 8:37 PM
コメントありがとうございます☆

映画はそれぞれの解釈でOKだと思います。

ただ、この作品の原作を読めば、女の本質が色濃く表れえています。

私のこの評論は、映画というより、原作よりなのかもしれません^^;
  • 坂口
  • 2016/02/06 9:29 AM
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